IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターが初めて登場してから十数年経過し、200Vタイプが登場してから火力も上がり、一般でも馴染み深い家電製品となりました。新築時やリフォーム時にIHクッキングヒーターを導入する家庭も年々増加しています。
このIHクッキングヒーターの最大のメリットは、「火を一切使用せず調理ができるので火事の心配をしなくても良い」というところでしょう。他にも様々なメリットがありますが、反面いままで使用していたガスコンロと比較しデメリットもでてきます。
そこで、IHクッキングヒーターの導入を考えている方のためにIHクッキングヒーターの使い勝手について紹介しましょう。
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IHクッキングヒーターとは?
IHクッキングヒーターは電気による電磁誘導加熱を利用した調理コンロです。したがって火を一切使用しません。
IHクッキングヒーターの加熱方式は、調理に使用する鍋を直接加熱するため、熱源にあたるコンロ部分に手が触れても温かい程度で済みます。
IHクッキングヒーターは松下電器産業(ナショナル)が200Vタイプを世界で初めて開発したという経緯もあり、国内では松下電器産業(ナショナル)のIHクッキングヒーターが一歩先を行く形になっています。
次いで三菱電器のIHクッキングヒーターが人気です。
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IHクッキングヒーターの電磁波問題
IHクッキングヒーターの購入を検討する上で気になることといえば、やはり電磁波ではないでしょうか。
特に妊婦さんや小さなお子さんがいる家庭では健康に悪い影響を与えるのではないかと不安で一杯です。
そこでIHクッキングヒーターの電磁波について探ってみましょう。 電磁波について
電磁波とは、電場と磁場が交互に発生している電気の流れが組み合わせ、空間を伝わる波のことです。
もちろん電磁波は目で確認することはできません。電磁波は我々の生活には切っても切り離せないくらい身近に接しています。
たとえば、普段使用しているドライヤー、電子レンジ、パソコン、蛍光灯や掃除機などの電器製品からラジオやテレビの電波、送電線など、至る所で私たちは電磁波を少なからずとも浴びていると言うことになります。
電磁波は健康に良い影響を及ぼさないという調査結果が出ていますが、一定量を超えた電磁波を長時間浴びている場合の報告としています。
IHクッキングヒーターの電磁波
IHクッキングヒーターから発生している電磁波は、電源と同様の周波数50〜60Hzの電磁界と加熱コイルからの20〜30kHzです。
電磁界の数値を他の電器製品と比較すると、ドライヤーや掃除機と同等となります。
そして、電磁波20〜30kHzは、総務省の「電波利用における人体保護の在り方」(平成2年4月)の指針値から十分小さい数値であり、人体の健康に悪い影響を及ぼさない数値としています。
したがって、IHクッキングヒーターの電磁波は心配されるような影響は無いと考えてもよろしいです。
しかし、電磁波過敏症の体質の方にとっては何らかの影響(具合が悪くなる、頭が痛くなるなど)があり、人により影響の有無が変わってきますので、普段家庭で使用している電子レンジの前に数秒も居ることのできない方は、IHクッキングヒーターの導入は見送る用にした方がよいでしょう。
電磁波の影響はグレーゾーン
IHクッキングヒーターの電磁波のみ見限らず、電子レンジ、携帯電話、パソコンなどから発生する電磁波の影響は、現在進行形で調査中です。今は人体に大きな影響を及ぼさないという調査結果が多いですが、一方で悪影響を及ぼすという調査結果もあります。したがってこの先どうなるかはまだわかりません。欧州では、電磁波の影響を重く受け止め、次世代調理器の開発が進んでいます。電磁波は少量であれば人体に悪影響を及ぼさないということが定説になりつつありますが、これを鵜呑みにするべきか否か判断が難しいと言えます。
ペースメーカを使用している方のIHクッキングヒーターの使用について
IHクッキングヒーターを使用するとき、ペースメーカを使用している方は、必ず専門の医師と相談の上使用するようにしましょう。
IHクッキングヒーターの電磁波がペースメーカに影響を及ぼすかも知れません。
何かあってからでは遅いですので、「大丈夫だろう」と自己判断せず医師の判断を仰ぎましょう。
IHクッキングヒーターのメリットとデメリット
IHクッキングヒーターはガスコンロと比較しどのような点に優れ、どのようなところに欠点があるのかについて紹介しましょう。
IHクッキングヒーターのメリット
IHクッキングヒーターは安全
IHクッキングヒーターのコンロ部分では火を使用しないため、火事、不完全燃焼、火傷の心配がありません。
様々な安全機能が搭載しているため、お年寄りでも安心して使用することができます。
- 異常温度上昇防止機能
フライパン(鍋)の空炊き時に、うっかり忘れて高温になってしまう経験がありませんか?
IHクッキングヒーターは異常温度を感知し、自動で加熱を停止します。フライパン(鍋)の底の温度が高くなると加熱温度が低下し、フライパン(鍋)の底の温度が下がると加熱温度が上がる自動加熱コントロールが大変便利です。
- 使えない鍋は音でお知らせ機能
IHクッキングヒーターには、使える鍋と使えない鍋があります。機種にもよりますが、一般的にはアルミ鍋や土鍋、ガラスなどは使えず、ステンレス製の鍋が使えます。(下の項で詳しく説明します。)
そこで便利なのが使えない鍋をお知らせする機能です。
IHクッキングヒーターに使用できない鍋をのせると、音で使用できない旨を伝えます。
使用できない鍋をすぐに確認できるので便利です。
また、鍋がのっていない場合も音で知らせます。
メーカーや製品によりますが、一定時間鍋を取ると加熱を一時停止し、戻すと再び加熱を開始するIHクッキングヒーターもあります。オン/オフを繰り返す手間を省けたり電気代の節約にもなりますね。
- スイッチ切り忘れ防止機能
加熱ヒーターのスイッチを切り忘れても、一定時間後に自動でスイッチが切れます。
うっかり鍋をかけたまま忘れた場合にも安全で、電気代の節約になります。
また、自分が設定した時間でスイッチを切ることのできるタイマー機能を利用すると煮込み料理時に大変便利です。
- チャイルドロック
小さなお子さんが誤って操作しないように簡単な操作でスイッチを無効化するロック機能がついています。
IHクッキングヒーターの掃除が容易
ガスコンロ時は吹きこぼれや材料を落としてしまったときの掃除が大変不便で面倒でしたが、IHクッキングヒーターは凹凸のない平面ですので、布巾で手軽に拭き取ることができますので、いつも清潔な環境でいることができます。
また、火による加熱を行わないため、鍋の底が焦げるようなことや、壁にススができるようなことがありません。
火力調節が容易
ガスコンロでは弱火やとろ火の調節が難しく、消してしまうことが頻繁にありますが、IHクッキングヒーターでは、手元の加減を注意することなく直感的な操作で手軽に火力調節を行うことができます。
手元がおぼつかなくなりがちなご年配の方でも安心して調理を楽しむことができます。
無駄に熱を放出しない
IHクッキングヒーターでは、鍋を直接加熱するため、加熱したエネルギーが外に逃げることなく効率よく加熱することができます。ガスコンロで大バーナー(4,000kcal/h、4.65kW)は、IHクッキングヒーター200V、2kWに相当します。したがって、火力の強さを求められる中華料理も簡単に調理することができます。
IHクッキングヒーターのデメリット
慣れるのに時間が掛かる
今まで慣れ親しんできたガスコンロで調理してきた方は、IHクッキングヒーターに慣れるまで少し時間が掛かるかと思います。
IHクッキングヒーターは鍋をヒーターから離すと熱が一気に冷めてしまいます。
したがって、鍋を持ち上げて煽るクッキングスタイルに不向きです。中華料理を作るときは物足りなさを感じるかも知れません。
また、火が出ていないため視覚的に乏しさがあり、調理をしている感じがしないと思う方もいるでしょう。
IHクッキングヒーターは鍋を選ぶ
鍋を直接加熱するIHクッキングヒーターは鍋の底形状により使えない物もあります。
IHクッキングヒーターでは底が平らな形状を使用します。中華鍋のように底が丸くなっているタイプは使用できません。
いままで使用していた鍋が使用できず新たに購入しなくてはいけない場合があります。
停電時は使用できない
長期の停電が発生した場合、IHクッキングヒーターは電気が燃料ですので使用できなくなります。
このようなときに備え、携帯タイプのガスコンロ(カセット式コンロ)を1台用意しておくと良いでしょう。
機能を覚えるのが大変
基本的な操作は簡単に行うことができますが、最近のIHクッキングヒーターは多機能になり、便利な機能がたくさん付属しています。しかし、覚えるのが大変で、なかなか思うように使いこなすことができ無い場合があります。
IHクッキングヒーターの鍋について
IHクッキングヒーターでは、使える鍋と使えない鍋がありますので注意が必要です。
ナショナルではオールメタル対応(鉄、ステンレス、多層銅、銅・アルミ)のIHクッキングヒーターがでていますが、一般的なIHヒーターでは以下のように分類分けされます。鍋の底の形状は平らで直径120mm以上を推奨します。
IHクッキングヒーターに使用できる鍋
鉄、鉄鋳物、鉄ホーロー、ステンレス(18-0、18-8、18-10)の材質のフライパンや鉄板、片手鍋、両手鍋、やかんなどです。
IHクッキングヒーターに使用できない鍋
耐熱ガラス、陶磁器(土鍋)、銅、アルミの材質の鍋は使用できません。
しかし、最近では土鍋に発熱する素材を埋め込んだタイプも販売され、IHクッキングヒーターでも使用できる土鍋が出ています。
さらに、中華鍋もIHクッキングヒーター用に開発され販売されています。 |