給食
学校の給食で食べるのが一番遅かったです。みんなが掃除をしている時にも食べていました。
残せば怒られたり、クラスの全体で残しても良い量が決められ、学校全体でその量を記録していました。でも、給食はパンにスパゲティだったり、ごはんに牛乳だったりしておいしくなかったです。その上、掃除して埃が舞う間に食べさせるとは何事だ、家畜じゃないんだぞ、というのは重松清さんの本にありました。
給食の役割
概要
日本で給食というと、一般に学校給食があげられます。
学校給食は午前中に4時間程度の授業を行い、正午過ぎから午後1頃に配膳されます。
給食は複数の学校の給食を1箇所で作る給食センター方式と、学校ごとに作る個別給食方式があります。
学級ごとに決められていますが、配膳は給食当番が行います。
多くは1週間や2週間の交代制です。現在、家族で食事を摂る事が難しくなっている中で、手分けをして給食を配膳し、大勢で食事を摂るということが、食べ物に感謝し、人格形成をする面で重要視されています。
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給食の歴史
- 1889年(明治22年)山形県鶴岡町(現鶴岡市)で、貧困児童に、おにぎりや焼き魚、漬物を与えていました。
- 1947年(昭和22年)都市の300万人の児童にアメリカの脱脂粉乳と小麦粉で調理された給食が開始されました。食器は各自持参していました。献立の例:脱脂粉乳、味噌汁
- 1949年(昭和24年)ユニセフから脱脂粉乳が送られ、ユニセフ給食が始まりました。
- 1950年(昭和25年)アメリカから小麦粉が贈られ、都市で週に1~2回完全給食が始まりました。他の日は、おかずだけでした。
- 1954年(昭和29年)保護者に好評で、学校給食は教育の一環として、学校給食法が施行されました。献立の例:牛乳、パン、野菜ソテー
学校給食法(平成17年3月31日改正)
昭和29年6月3日に成立・公布されました。学校給食における目標はまとめると以下のようになります。
- 食の正しい認識と習慣
- 社交性の養成
- 食生活、栄養、健康の改善推進
- 食料の生産、配分、消費についての理解
給食を見直す
給食の献立
私が義務教育を受けていたときは、ごはんに牛乳がついたり、中学生になるとコッペパンが2個ついて、スパゲッティまでつくといった献立でした。1食が1.000kcalを超えることはよくありました。それでも栄養士さんはこれでバランスが取れていると言います。
給食を残してはいけないという決まりがあって(担任の先生によって違うみたいです)嫌いなものが出てくる日は学校を休みたいなと思っていました。年に1回か2回、ふるさと給食というものがあり、いかの入った味噌パンを食べさせられました。
パンにしなくても、ごはんにすればいいのに、と思います。食育を重要視している今ではきっと信じられないことかもしれませんが、地域の食文化を伝えようということを考えたのだと思えば、貴重な体験でした。最近では食べ物に対するアレルギーの配慮で、残すな、という学校は少なくなってきているようです。
現在の献立(一例)
- 1月:牛乳、ちらしずし、すまし汁、鰤の照り焼き、黒豆
- 1月:牛乳、ミルクフランスパン、パンプキンスープ、煮込みハンバーグ、雪見大福
- 3月:牛乳、フォカッチャ、メープルシロップ、ビーフシチュー、イタリアンサラダ、洋梨フレッシュ
- 11月:牛乳、ごはん、きのこ汁、さんまの蒲焼、納豆
外国の給食
イギリスの場合
(高校生の場合)朝、家で朝食を摂ります。2時間授業を受けたあと、ファーストブレイクという20分~25分の休憩があり、朝食をもう一度摂ります。お昼休みは、おしゃべりをしたり、スナック菓子を食べます。おやつを摂り、夕食を摂ります。
眠る前に何かを食べて布団に入る人もいます。今までイギリスでは財政難で調理師の削減などのため、チキンナゲットやフライドポテトといったファーストフードを給食に出していましたが、肥満児が増え、問題視するようになりました。
シェフのジェイミー・オリバーの「給食革命」により、学校内での清涼飲料水やチョコレートの販売禁止が決定、440億円の予算が計上されました。しかし、1人あたり約45p(約91円)だったものが小学生で約50p(約101円)中学生で約60p(約121円)になるだけで、まだまだ改善の時間がかかりそうです。
フランスの場合
フランスも、フライドポテトやパイが人気で、野菜類やきのこ類が嫌いという人が多いようです。
朝食はチョコレートやココア、コーンフレークが多いようです。しかし、1990年代に政府が補助金を出し、「味覚の教育」という特別活動を行いました。フランスでは、家で食べる子と、学校の食堂で食べる子がいます。食事室が2部屋や3部屋ある学校が多く、食事は静かに落ち着いて食べるものとして、吸音盤を天井や床、壁に取り付けました。給食の時間は90分~120分あります。
前菜、メイン、付け合せ、チーズ、デザートがあります。数多くの食品を摂ることを薦めています。給食は1食あたり約45フラン(約540円)かかります。階層格差が広がっているため、そのうちの高所得者は約36フラン(約432円)を、低所得者は6フラン(約72円)を負担します。
食育について
現在、イタリアの自国、地元の野菜や食材で食事をしよう、自分の地域や国の食文化を見直そうというスローフード運動に注目が集まり、日本だけではなく、世界各国で伝統食、郷土食の価値を考え、交流するようになりました。
日本でも給食にパンを一切出さずに米を出す学校、竹で箸を作る学校、おやつにするめを焼いて噛む力をつけようとする学校が出ています。パンやごはんをそのものとしか捉えられない子どもたちが多いようです。
パンやごはんがどのようにできているのか、おかずをどうやって料理するのか、と言った全体が解ると、食べる楽しみが広がります。おいしく、楽しくなければ、給食を残すなと言われても無理があります。給食は、みんなで助け合い、楽しく喋りながら摂り、食べ物に感謝するという、大切なことが濃縮されています。
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